第2号 天風哲学概説
1.主として身体を磨く方法の例
(1)呼吸操錬
人間が活きて行く上で大切なものは色々とありますが、呼吸はその中でもと
ても大切なものです。食事、水などは数日とらなくても大丈夫ですが、呼吸は
5分も止めると、大変ですよね。
その大切な呼吸なんですが、普通に生活していると、その能力のせいぜい
30%位しか使いません。もっと深い呼吸をして元気になろう。呼吸操錬はそ
のような呼吸法です。
(2)統一式運動法
統一式運動法では、日ごろ使わない筋肉(裏筋肉といういい方をしています
が)を鍛える運動法です。そり、ねじりなどを組み合わせ、そして呼吸も合わ
せながら運動を行います。
(3)積極体操
文字どおり、積極一貫を身体面から実践する体操です。
★上記3体操の所用時間は10分~15分位です。
(4)一人マッサージ
一人でできる全身のマッサージです。終わったときに「よくなったと」と言
葉に出して断定する所にも特徴があります。
2.主として心を磨く方法の例
(1)誦句
天風哲学には、人間が活きるための心得をまとめた誦句集があります。誦句
については「誦句は天風が作ったが、天風は誦句によって作られた。」という
師の言葉が残っていますが、正しく活きるための方法がきら星のごとく綴られ
ています。
一日一日をかく活きるべしとと説かれた、有名な誦句は「誓いの言葉」です。
我らの誓い
今日一日
怒らず 恐れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と勇気と信念とを持って
自己の人生に対する責務をはたし
常に平和と愛とを失わざる
立派な人間として活きることを
厳かに誓います。
(哲人中村天風師)
(2)クンバハカ
天風師はインドでヨガの大聖人カリアッパ師の元、ヨーガを体得され、それ
が天風哲学の基本になっています。
インドでの修行は、平地から始まりますが、先ずクンバハカを悟る必要があ
るのだそうです。クンバハカを悟ると、猛獣がいる深い森に入ってさらに深い
修行ができるのです。ちなみにクンバハカを悟る前に深い森に入ると、猛獣に
襲われてしまうのだとか。びっくり仰天!。
インドではクンバハカの方法は教えてくれません。親兄弟でも自らが悟れと、
修行を積ませるのです。しかも長い修行をしてもクンバハカを悟れる人はそれ
ほど多くないのです。
天風師もクンバハカの習得に1年以上を必要とされました。
そのクンバハカを天風哲学では、なんと最初に教えてくれるのです。
クンバハカは人間の心と体がもっとも強い状況にすることができます。
そのクンバハカはどうやるのか。
肩の力を抜く、肛門を締める、臍下3寸にある丹田に気持ちを込める。この
3つを同時に行うのです。
そしてその状況をいつも保持します。
(3)養動法
クンバハカの常態化、訓練のための方法です。
正座、あぐらなどの姿勢で、背骨を真っ直ぐ伸ばして座ります。そして地面
にへそで「の」の字を描くようにゆっくり回します。港に停めてある小船が静
かな波に揺れるようなイメージで、ゆったりと回してゆきます。もちろん常に
クンバハカです。
(4)安定打坐
正座、あぐらなどの姿勢で、背骨を真っ直ぐ伸ばして座ります。そしてブザ
ーの音に心を集中して一心になり、ブザーが消えた瞬間無心になります。天風
式座禅法とも呼ばれています。ブザーを用いることにより、簡単に無心の境地
まで行ける方法なのです。
★行法の内容は、成功の実現を始めとした、次のシリーズ本に書いてありますので、そちらをご覧くださいね。
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☆☆☆ありがとうございます☆☆☆
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