本章は、悟りを10段階にあらわした、禅の10牛図について書かれていま
す。
それがどうして、「大事徹底」なのでしょうか。
天風師が、たるみを感じていらしたときに、この10牛図に出会い、反省、よ
り熱心に修行をなさるようになったそうです。
いつもしっかり修行をしろよということを「大事徹底」という言葉であらわし
ていらっしゃるのかと想像いたしました。
ちなみに、牛は、「自我の本質」。米津先生のおっしゃる「みたま」です。
本号では、5図まで書かせていただきます。
第一図「尋牛」
牛を探して、山に入って行く様子をあらわしてた図。
病なり、不運なりにつきあたり、なんとか、救われたいが、どうしたら人間
らしい生活ができるのか、探している様子です。
★私も、学生時代、仏教のお話を聞いたり、教会にいったりしましたが、全然
ピンときませんでした。
第一図の解説に天風哲学の根幹、「感謝と喜び」の関係が書いてありました。
これを分かることが先ず最初だということなのでしょうか。
抜粋してご紹介させていただきます。
(259ページ)
「多くの人々は、感謝を先にすると喜びが同時に生まれてくるという宇宙真理
をややともするとおろそかにして、その反対に、喜びを先に先に感じなきゃ損
じゃないかと、こういうふうになるからいけないんだ」
★感謝をすると、本当に、喜びがおのずと生まれてくるんですよ。不思議です
ね。
「楽しいと笑う、その逆に、笑うと楽しくなる」これも不思議だけど本当です。
第二図「見跡」
山に入って、ようやく、牛の足跡を発見した図。
人生を説く、いい本に出会ったりしたときの様子を表しています。
★私でいうと、成功の実現に出会い「ああ、いい本だなあ」と感激している状
態。まだ、発見したばかりということです。
★師のテープや、本を読んだりして、もう分かったような気持ちになるのは、
ナンセンスということも書いてあります。ウーム、私は師に出会って、10年
間も、本に師の教えの多くがあると思ってましたらから、随分長く第2図にい
たものです。ダハハ(^_^;)
第三図「見牛」
いよいよ、牛をみたという図。
導者に会い、説法などを聞き、なんとなく、分かりかけてきたという様子を
あらわしています。
★一通り行法を学び、すがすがしさを心身に感じ出したころということでしょ
う。
第四図「得牛」
ようやく、牛をつかまえたという図。
牛を捕まえてみたものの、直ぐにあばれだすので、なんとか一生懸命、牛を
手なずけている状態。
★教えを聞いているときには、すっかり分かったような気になっているものの、
実際生活を見ると、まだまだ消極的な言動が多い状態。ウーム、確かにそうい
うときもありました(^_^;)
第五図「牧牛」
つかまえた牛をならして、育てようとしている図。
★一通り行法を身に付け、天風哲学を実践するようになったが、何か事がある
と、逆戻りする可能性がある状態。
「悟った(と思った)ときが迷いの始まりなり」という言葉が何かぴったりの
状態です。ウーム。思い返せば、この図も経験があります(^_^;)
皆様も、ご自分の体験と照らし合わせてみられると、楽しいですよ。
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投稿情報: jaw breakers | 2013-12-06 18:34