天風哲学のすすめ・哲人中村天風師の教えとは: 盛大な人生[中村天風述] 第３章理想の摩訶力想像作用が理想を現実化する（続）

　本号では「盛大な人生」、三章「理想の摩訶力」の想像作用と、理想の関係
をもう少し掘り下げて学ばせていただきます。

　最初の方に「理想」の説明があります。

（１１０ページ）
「理想」というものは、心理学者はこういっています。「継続せる組織のある
連想」。これをやさしく砕いて言うと、ある組み立てのある考え方がそのまま
継続されている状態を「理想」という。

★逆に言うと、継続していない願望、目標、欲求は「理想」とは言わないとい
うことですね。「理想」でなければ、それが達成できるはずはない。ハハア、
「継続は力なり」にもつながる訳ですね。

（１１５ページ）
人生を日々、極めて有意義に生きようとするのには、常に自分の人生理想を明
瞭にその心に描いて、変えないことですよ。チョコチョコ変えちゃ駄目なんだ
よ。いたずらっ子が紙に絵を描くみたいに、何を描いているんだかちっともわ
からない、本人に聞いてみても。何か描けるだろうというようなつもりで描い
てるのと同じような考え方を人生にもっちゃ駄目だぜ。

案外いろいろな理屈を言い、議論を言う人でも、べつにごまかして生きている
わけじゃなかろうけれども、どうにかなるだろうというような気持ちで生きて
いる人が多くないかい。それじゃあ、人生は有意義に生きられないなあ。そし
て仮に人生が有意義に生きられないで、この生命を終わるとしたら、一体どう
なるだろう。二度も三度も出てこられない人生に人として生まれて棺を覆うて
後、死と定まったとき、ジーッと見てみると、その人はくだらない人生だけで
終わっちまうんだ。

だから、常に理想を明瞭に描いて、変えないこと。しかもその理想は、あとう
限り気高いものであらなきゃいけないのよ。

★「常にできるだけ気高い理想を明瞭に描いて、変えない」。価値有る人生を
活きるには、とても大切なことなのですね。

（１１６ページ）
すでに何べんも言ったとおり、宇宙霊、すなわち宇宙の根本主体のもつ限りな
い力は、お互い一人ひとりの心の状態を鋳型（いがた）として、これを現実化
させようとする自然傾向をもっている。これは飽きるほどきかされたんだねえ。
だから、その理想が現実な姿で常に心にはっきりと描かれているならば、その
心に掲げた理想を鋳型として宇宙霊の力は、それを常に現実につくりだすよう
に働きかけてくれるんです。これが峻厳なる宇宙法則。

★いつも思っていることを現実化するように、宇宙エネルギーが自らに注がれ
てくる。だから思考作用の誦句にあるように「正しい心、勇気ある心、明るい
心、朗らかな心という」という積極的な心持で、自分の理想の姿を常にはっき
り心に描けということですね。

（１１７ページ）
だから、くだらないことでも、たとえば、「いろいろいいってことをやってい
るんだけれど、ちっとも治らないところを見ると、結局、死ぬんじゃなかろう
か」なんてことを毎日まいにち考えてりゃ、それが要するに継続せる組織のあ
る連想だ。そうするとそれがやっぱり「理想」というものになる。

★「理想」というと、直ぐに、素晴らしいこと、完成された姿などと思いがち
ですよね。
でも師はそうじゃない。常日頃持続的に思っていることが「理想」だとおっし
ゃっているのです。だから「理想」は、あとう限り気高いものであらなきゃい
けない。

　そっか～。

　本章を学ばせていただき、思考と、信念、そして、理想との関係が明瞭にな
ってきたような気がします。ありがとうございます！

影の声「気がするだけじゃだめじゃよ。実践しなきゃなんにもならない」

私「ハーイ！顔晴（がんば）ります。ありがとうございます」

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　☆☆☆ありがとうございます☆☆☆

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