２．ａ 信念の誦句

２．ａ　信念の誦句
  本項では「信念の誦句」のテープを聞いて心に残ったことをお伝えさせていた
だきます。

  それでは、はじまり、はじまり。

　　　　　　　　   信念の誦句

　信念　それは人生を動かす羅針盤の如き尊いも
のである。

　従って　信念なき人生は、丁度長途の航海の出
来ないボロ船の様なものである。

  かるが故に　私は真理に対してはいつも純真な
気持で信じよう。否　信ずることに努力しよう。

　もしも疑うて居る様な心もちが少しでもあるな
らば、それは私の人生を汚がそうとする悪魔が、
魔の手を延ばして　私の人生の土台石を盗もうと
して居るのだと、気をつけよう。

  今日は心の力を積極化するのに極めて必要な根本要素。それを悟ることにす
る。

  諸君に悟りを開かせるために説いている事柄は、我々人類の人生にからまる
宇宙真理を正しく自覚せしめて、それをあなた方の人生の日々に現実に応用さ
せて、そして人間生活の全体を価値高く意義あらしめようというのが重点目的。

  人生真理を理解して、人生の刹那刹那に応用するのは、ちょうど、花園に出
る雑草を毎日刈り取っているのと同じようなもの。

  油断すると、人間の心の中には知らない間に、悪い思想や、観念が入り込ん
でくる。

  そういうものが入り込まない場合でも感情や感覚のために、心は平静を欠い
てしまう。やたらに怒ったり、悲しんだり、恐れたり、悶えるたり、悩んだり
という消極的観念は、油断をするとすぐに心の中に入ってくる。そして、我々
の静かな心、おだやかな心をかき乱す。

  心がそういう状態になると、いくら健康、運命を正しく建設して、人生を光
あるものにしようと思っても、それはできない相談。逆の方面に行っているん
だもん。

  だから人生真理を自覚すると同時に、それを、正しく使わなければいけない。

  心の力を積極化するのに極めて必要な根本要素。それは「信念の煥発」とい
うこと。

  世の東西を問わず、学者、識者が必ず言っていることは「信念」の大切さ。

  ただ、世の中の学者、識者は「信念が大切だ」「信念を出せ」としか言わな
い。信念を出さないから、困っているんだ、迷っているんだ、悶えているんだ。
心を入れ替えて信念をだせという。

  何か重要なことにぶつかったとき、そう簡単に心の中からひょういと信念を
出せるかい？知りたいのは、どうすれば、信念を出せるかだろう？

  だから、私はできるだけ、方法を教えるようにしている。

  さあ、それでは、どうすれば信念が出せるか。

  先ず「観念要素の更改法」。これをやると、どんどん、どんどん、信念が出
てくる。

  「観念要素の更改法」は簡単だ。夜の寝がけの気持ちの持ち方を変えること。
そして寝がけに、鏡を用いた自己暗示を行うことだ。

  それから、平素の心得として必要なことは、できるだけ信念の強い人と交際
すること。

  そして、おりあるごとに、ときある毎に、信念の誦句を口ずさむ。口ずさむ
と自分のつぶやきが耳に入る。それがまた再反射作用によって、自分の記憶の
中にぐんぐん入ってくる。

  記憶の中に入ったものが結集されると、それが信念になる。

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