成功の実現 [中村天風述] 第1章 人生礼讃 巻頭の文
中村天風師と私との出会いの原点「成功の実現」。まずは、私の目が点
になった巻頭の文からご紹介させていただきます。
皆さんごきげんよう、天風であります。
きょうは、そもそも人間とは幸福でありうるものか否かということ、さらに、
人というものは健康や運命に対して強いものか、はたまた弱いものかというこ
とも考えてみたい。
あえてお尋ねするようですが、皆さんは時にはこういうことをとっくりと考
えたことがあるかしらん。
私いつもね、多くの人々の日々の生活の状態をみるたびに、こうした人生問
題を果たして真剣に考えているのかしらんとしみじみ思われる。もっとも、そ
ういう質問がすでに滑稽だと思われるかもしれませんなあ。
何がなし、もう後から後から追いまくられているような、忙しいといおうか
目まぐるしいといおうか、形容もできない日々に生きていると、たとえ時々は
考えられても、真剣に取り組んで、とっくりと考えるなんていう余裕なんかあ
りゃしませんよ、と言う人が100人に99人でしょうね。
ですから平ったい話が、幸福なんてものは強いていえば一つの想像のような
もので、なかなか思うように我がものにならない。幸福になりたい、幸福であ
りたいと考えながら、幸福なんてことは、そう棚の上の物を下におろすような
わけにはいきゃしないよと、なかば諦めてしまったような断定をしている人が
どうも多いようですなあ。
またなかには、ただもう幸福になりたい一心で、がむしゃらに働いて、脇目
もふらず馬車馬みたいに、一体全体何のために生きているのかしらんと思うよ
うな、気の毒というか少しも余裕のある生活をしてない人がいますねえ。
で、そういう人はそういう人で理屈があって、「いやあ、こうやっていれば
いつかは幸福になるだろう」と。ちょうど昔のイロハ歌留多にあった「犬も歩
けば棒に当たる」と、ああいうふうな気持ちなんだ。けれど、幸福はそういう
ふうな状態で転がりこんでくるものじゃないんだな。
どうして、目が点になったのかといいますと、当時の私の心情そのものがズ
バリと書いてあったからです。
次のくだりなどは、「犬も歩けば棒に当たる」かあ、うまいこというなあと
感心したか、吹き出したか、苦笑いしたか、記憶が・・・
「いやあ、こうやっていればいつかは幸福になるだろう」と。ちょうど昔の
イロハ歌留多にあった「犬も歩けば棒に当たる」と、ああいうふうな気持ちな
んだ。
成功の実現に出会う最初のきっかけは、購入する半年位前、日経新聞の一面
下に、広告が掲載されていたことに始まります。
そのときには「成功の実現」かあ、何か気になるなあ、でも1万円だよ、
高い!で終わったんですけどね。
そして、月日が流れ、私の誕生日、忘れもしません。たまたま寄った新宿の
三省堂。
そこに置いてあったんです。
「おお、成功の実現だ。1万円だ。高い!でも今日は私の誕生日だ。自分
へのバースデープレゼントとして買おう!」と決断。
よかったですよ。「成功の実現」との最初の出会いが誕生日で。
1日ずれていたら多分買っていないでしょうから。
ありがたいことです。
衆議院議員の尾身幸次先生に、幸福の秘訣と教えていただいた内容
「成功の実現」を寝る前に数ページ読んで寝る
教えていただいた日以来、私も毎日実践していますが、本当に心が洗われま
す。ぜひ皆様もトライしてみてくださいね。
心よりお勧めさせていただきます。
1万円が高いと感じられて、誕生日も大分先の方v(^_^)vは、先ず図書館
で借りて読んで、「これぞ座右の書である」と確認されてから購入されてもい
いと思います。
☆☆☆ありがとうございます☆☆☆
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発行元:アクティブウェブ
編集:荒滝俊政
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天風哲学のすすめ・哲人中村天風師の教えとは
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この記述、本当に感謝しています。現在失業&家族の健康問題で悩み、中村天風さんのご著作を図書館で借りて読み始めました。『成功の実現』は私の住む東京都北区の図書館には一冊しかなく、私の前に三名貸し出し希望者がいるのに予約しました。このように具体的なメソッドについて書いてくださっているのは本当に助かります。本当に有難うございます。
投稿情報: 木下信子 | 2010-08-13 20:45