2.2 積極性と人生
「箴言注釈」のお話がとても素晴らしかったものですから、手元にあるテー
プ「積極性と人生」を聞き返してみました。
そこで本項では「積極性と人生」で心に残ったことをお伝えさせていただき
ます。
それでははじまり、はじまり。
「みなさんご機嫌よう、天風であります」から始まるテープ、かっこいいで
す(^_^)。
積極的精神、人生何が大切といってこれ以上に大切なものはない。
健康、長寿、良い運命、成功も、人生の全てが積極的精神をしっかり堅持し
ていれば実現できる。
しかし、この事実が人々に正しく知られていないため不健康に、不運命に生
きる人があまりにも多い。
多くの人々が、健康や長生きをするには、身体にほどこす手段や方法の方が
なによりも重要と思っている。また、運命や成功も、先ず学問、経験が豊富で
なければいけないと思っている。
確かにそれらは不必要ではない。必要なものではあるが、第二義的なもので
ある。
第一に必要なものは、精神の態度が積極的であることである。
心の態度が積極的であるならば、溌剌、颯爽と活きていけるが、消極だと、
人生のすべてがすべて、勢いのない、光のないものになる。
光がなくなるだけでも、大変なことなのに間髪入れず肉体にも影響がでる。
人生は一回限り。現在の人生はたった今から、できる限り完全な状態で生か
さなければならない。
健康も運命も完全な状態で活きるように心がけないといけない。そのために
は、積極的精神を堅持することである。
「陽気の発するところ、金石また透る」という昔のことわざがあるが、この
短い言葉の中に、どんなときにも積極一貫で活きることの大切さが語られてい
る。
ここで念を入れていいたいのは、積極的精神は先天的なものではないという
ことである。
正当な方法を系統的に秩序正しく行えば、だれでも積極的精神は作れるよう
にできている。
「積極的精神を作る心得」
(1)自分の心を強く持つ
何事の場合でも、自分の心を強く持つことに努力すること。
万物の霊長たる人間なんだから、自分が生まれながらに与えられている力を発
揮できない訳がないという強い信念を持つことが大切。
またどんなことがあっても、自分を否定しないことである。
同時に、現在の心の状態、健康、運命、どんなささいなことに対しても、現
在の心は積極かしら、消極かしらということを厳格に第三者の心になって自分
の心を精査すること。もし、少しでも消極を感じたら、断然颯爽たる勇気を持
ってそれを追い出さなければならない。
自分の心の中にあるのは明るくほがらかなことのみにする。
(2)周りの消極的なものに心を同化しない
第三者の不健康や、不運命に同情することは尊いことだが、同情を乗り越え
て相手と一緒に悩んだり、悲しんだりしている人が多くいる。
消極的な言葉や、行いに同化しないように気を付け、相手を勇気付けたり、
鼓舞、激励することが大切である。
(3)取り越し苦労は断じて行ってはいけない
取り越し苦労は自分の運命の墓穴を自分で掘っているようなものである。
断じて行ってはいけない。
昔のことわざに「さし当たる事柄のみをただ思え、過去はおよばず。未来し
られず」「心は現在を要す。過ぎたるは追うべからず、来たらざるは向かうべ
からず」というのがあるがまったくその通りである。
他人のことならともかく、自分のことを心配しないのはおかしいという人が
いる。
100歩譲って、仮に心配した方が良いことを心配した場合でも、真理が許
さない。真理は同情しない。
取り越し苦労すると、その心の消極的反映が即座に運命や健康の上に悪く現
れてくる。
だから、取り越し苦労は断然やめる必要がある。
何の役にも立たないんだもの。100害あって一利なし!
(4)本心・良心で活きる
どんなときに本心・良心に反した言葉や行いをしないこと。本心・良心に反
した言葉、行いはそれ自身が消極である。
「自ら省みて、やましからずんば、千万人といえども我いかん」という昔の
ことわざは、本心・良心に合致した行動をとるときの気持ちを現したものであ
る。
本心・良心に反した言葉、行いは心に気咎めが起こるから、直ぐにわかる。
どんなときにも自分がやましい気持ちを感じないときが本心・良心で活きて
いる状態である。
「誠心誠意」という言葉は本心・良心がおおもととなって現れた状態をいう。
(5)明るく、ほがらかに、生き生きと活きる
日常、できるだけどんな場合にも明るく、ほがらかに、生き生きとして何事
も行う。
言葉に気を付ける。絶対に消極的な言葉は使わない。否定的な言葉を出さな
い。悲観的な言葉は金輪際使わないときめる。
そのためには、先ずどんな場合があっても不平不満を口にしないこと。不平
不満があると、言葉が積極にならないので気をつけないといけない。
それから、どんな場合があっても感謝を先にする。どんなことがあろうと、
感謝と喜びに振りかえる。
不健康、不運命の人は、こんな状態で感謝はできないと思うかもしれないが、
病、不運の原因を考えてみる。原因あっての結果。病、不運は自分がまいた種
である。
くやんだりなげいたり、心を弱くするひまがあるなら、積極的な方向へ心を
ふりかえろ。
天は言葉がないから、事実をもって、知らせる。おまえの生き方に間違いが
あるから自覚しろと、病、不運命を与えられる。それを考えると、感謝しかな
い。
結局心の置き所ひとつだ、人生は。
今日はやろうと思えば必ずできることを申し上げた。ただ、自分の心の置き
所を変えればいいということがお分かりになったら躊躇なく、たった今から実
行に取りかかられるように。
↓中村天風師の教え、ぜひあなたもご一緒に学びませんか?!↓
成功の実現[中村天風述]
盛大な人生[中村天風述]
心に成功の炎を[中村天風述]
君に成功を贈る[中村天風述]
中村天風 成功哲学三部作<講演CD付>
☆☆☆ありがとうございます☆☆☆
----------------------------------------------------------------------
発行元:アクティブウェブ
編集:荒滝俊政
mail:[email protected]
ホームページ:
天風哲学のすすめ・哲人中村天風師の教えとは
----------------------------------------------------------------------
do not , for one repulse , give up the purpose that you resolved to effect .
投稿情報: sand making machine video | 2013-12-06 18:35